サイコパスを含めた攻撃性パーソナリティーは7つの共通点があるといわれています。
今回はその7つの共通点をご紹介します。
共通点を押さえておくだけでも自分の身を守るのに役に立つことはあるでしょう。
特に、相手との距離感を決めるときには一つの目安として用いることができると思います。
では、その7つ共通点の内容を見ていくことにしましょう。
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目次
自分本意(自己中心的)な思考
自己本位(自己中心的)な思考は攻撃性パーソナリティーに限らず、パーソナリティー障害を持つ人たちにもよく見受けられる思考です。
パーソナリティー障害(特に劇場型と呼ばれるクラスターB)を患う人たちは他人の都合はもちろん、自分の言動が周囲にどんな影響与えるかについては考えが及ばないことが多いようです。
こうした考え方は結果として身勝手な振る舞いや社会的な義務を無視することにつながっていきます。
ローカルルールという名の「俺様ルール」を作り、従わせたがる人もこの思考が影響していると思われます。
所有的思考
攻撃性パーソナリティーは他者を
「自分が思い通りに扱える所有物」
あるいは、自分を
「満足させるために存在している物」
と考える傾向が強く出ます。
他人をモノ(あるいは単なる対象物)としてしか認識しないため、威厳や価値、権利や欲求などを持つ一人の存在として認めません。
その結果、自分は他者を所有して当然だと考えるため、他人を思いやるという人間性は失われています。
この発想の行き着く先は、
職場で
「○○さんには何をしてもいい!」
なんてことを得意げに話しているような人がいれば、間違いなく敬遠してよい相手といえるでしょう。
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「すべて」か「無」の思考
攻撃性パーソナリティーは欲しいものがすべて手に入らないときは、何も手に入っていないと考える傾向があります。
この思考に「調和」は「中庸」というものは存在せず、妥協を認めません。
職場では「敵」か「味方」かをはっきり区別するタイプの人が該当するのではないでしょうか。
過度にうぬぼれた思考
攻撃性パーソナリティーはもちろんのこと、自己愛性パーソナリティ障害で顕著にみられる思考のひとつです。
自己評価が高く、自分の欲望を満たすためなら何をやっても許されると考えるため、優越性や傲慢、さらに
「自分は選ばれたもの」
と信じて疑いません。
また、この思考は
「全ては自分のもの」
という考えから、努力して望むものを手に入れるという行為はしません。
職場では「昇級」して部下を持つようになったとき、この思考が顕著に表れる人がいます。
部下が腑に落ちない点などの説明を求めた時、
「お前とは立場が違う」
などといって侮辱しながら論点をずらすようなことを言う上司は、この思考が表に出ている人です。
羞恥心の欠如
攻撃性パーソナリティーは恥を「恥」として感じ取ることが出来ません。
また、「恥」となる行動に対して「反省」や「後悔」などはしません。
そのため、厚かましさが肥大化していくこととなります。
職場で「恥」となる行為をした人が
「何が悪い!」
と開き直るような人であれば、その人は要注意です。
安直な思考
攻撃性パーソナリティーは物事をいつも安易に考えて、努力することや、義務を負うことを毛嫌いします。
また、人を欺くことに無常の喜びを感じるため、労働や努力を軽視する言動が目立ちます。
職場では他人の手柄を横取りしたり、それを得意げに語る人物はこの思考が強く出ているといってもよいのではないでしょうか。
罪の意識を感じない
攻撃性パーソナリティーは目的を達成するためならば、後先考えずに行動します。
最優先事項が「目的の達成」であることから手段は選ばず、仮にその行動が社会のルールに触れようとも罪悪感は感じません。
そのため、責任感の欠如と反社会的な行動がますます増えるようになります。
パワハラ、モラハラを行う人は多かれ、少なかれこの思考を持っていると思われます。
全てが出ていなくても気を付けることに越したことはない
7つの共通点を見てきましたが、必ずしも全ての行動が目に映るというわけではありません。
人によって目立って出てくるものと、そうでないものがあります。
例えば、「所有的思考」や「過度にうぬぼれた思考」は普段は胸の内に秘めていて、ある特定の人物にだけ向けられることがあります。
ときには被害者以外、気が付かなかったということもあるくらいです。
よって、基本的に7つの共通点の1つでも当てはまる行動をとっている人には近づかない。
あるいは、業務の関係で距離が取り難い場合においても、
「当てはまる数によって距離を調整する」
という工夫をすることが重要です。
そして、できれば早い段階に距離を取ることをお薦めします。
攻撃性パーソナリティーは相手を
「利用価値の有無」
で判断します。
そのため、値踏みをされる前に距離を取ることが重要です。
価値があると認識されれば、「搾取」の対象に、価値がないと認識されれば「攻撃」の対象になります。
見分け方が難しいと感じられる方は「特別感」のある人物には1歩退いて観察した方が良いかもしれません。
攻撃性パーソナリティーは極端に「人当たりがよい」などの特別感を持っていることが多いようです。
まとめ
いかがでしたか?
職場でいうと、攻撃性パーソナリティーは上司受けの良い人が多く、かつ職場の離職率が高い場所に多いようです。
特に派遣社員などの非正規労働者の離職率が高い場合は注意が必要。
社員や既に就業している派遣社員の中に攻撃性パーソナリティーが潜んでいて、新人を食い物にしている可能性があります。
就業前に気が付けばよいのですが、実際には入社してからでなければわからないというのが実情です。
もし、職場で7つの共通点を持つ人物を見つけたら、とにかく可能な限り距離を取るように心掛けてくださいね。
次回からは5つの攻撃性パーソナリティーの詳細を見ていきます。
(参照文献:ジョージ・サイモン著”あなたの心を操る隣人たち”より抜粋、要約、引用いたしました)
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