日本時間の2月3日、第46回アニー賞の授賞式が行われ、「未来のミライ」が長編インディペンデント作品賞を受賞しました。
「未来のミライ」は長編インディペンデント作品賞の他に脚本賞の候補にもなっていましたが、こちらは受賞を逃しています。
ところで、「未来のミライ」が受賞したアニー賞長編インディペンデント賞とはどんな賞なのでしょうか?
また、過去にどのような作品が受賞しているのでしょうか?
調べてみました。
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「未来のミライ」第46回アニー賞、長編インディペンデント賞を受賞いたしました! pic.twitter.com/wLtsfB9aYD
— スタジオ地図 (@studio_chizu) 2019年2月3日
「未来のミライ」とは
まずはアニー賞長編インディペンデント賞を受賞した「未来のミライ」とはどんな作品なのでしょうか?
ネタバレしないように公式サイトの”ストーリー”を引用させていただきます。
とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家。
ある日、甘えん坊の“くんちゃん”に、生まれたばかりの妹がやってきます。
両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うばかり。
そんな時、“くんちゃん”はその庭で自分のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ、
不思議な少女“ミライちゃん”と出会います。“ミライちゃん”に導かれ、時をこえた家族の物語へと旅立つ“くんちゃん”。
それは、小さなお兄ちゃんの大きな冒険の始まりでした。待ち受ける見たこともない世界。
むかし王子だったと名乗る謎の男。
幼い頃の母との不思議な体験。
父の面影を宿す青年との出会い。そして、初めて知る「家族の愛」の形。
さまざまな冒険を経て、ささやかな成長を遂げていく“くんちゃん”。
果たして、“くんちゃん”が最後にたどり着いた場所とは?
“ミライちゃん”がやってきた本当の理由とは―それは過去から未来へつながる、家族と命の物語。
(「未来のミライ」公式サイトより原文のまま引用)
そして、この作品の監督である細田守氏は
「この作品は僕の子供がモデルです。小さい子と過ごすってなんて素晴らしいんだと思って、それを映画にしました」
(yahooニュースより引用)
と授賞式のステージでコメントしています。
「未来のミライ」予告編
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アニー賞、長編インディペンデント賞とは?
まずはアニー賞から調べてみました。
アニー賞とは
国際アニメーション映画協会が主催する1972年から始まったアニメのアカデミー賞といわれる賞。
(https://ja.wikipedia.orgより引用)
なのだそうです。
作品賞、部門賞、功労賞の3つに分かれていて、今回「未来のミライ」が受賞した長編インディペンデント賞は作品賞の1つになります。
そして長編インディペンデント賞とは
2015年から始まった
「独立しているアニメーターや国際的なスタジオによる作品など、アメリカ合衆国で広く公開されていない長編アニメーション映画」
(https://ja.wikipedia.orgより引用)
を対象として毎年選考されている賞なのだそうです。
長編インディペンデント賞を受賞した作品は
過去に長編インディペンデント賞を受賞した作品を調べてみました。
2015年受賞作品「父を探して」(「父を探して」公式サイト)
「父を探して」(英題「The Boy and the World」)は、ブラジルのアレ・アブレウ監督による長編アニメーション。
主人公の少年が、出稼ぎに出た父親を探すために広大な世界を旅するというストーリー。
この年は「バケモノの子」(スタジオ地図)、「思い出のマーニー」(スタジオジブリ)などもノミネートされました。
2016年受賞作品「レッドタートル ある島の物語」(「レッドタートル ある島の物語」公式サイト)
日本・フランス・ベルギーの3か国による合作映画で、日本からはスタジオジブリ製作に携わっている作品です。
この作品、全編セリフ無しの作品なのだそうですよ。
この年は「君の名は。」( コミックス・ウェーブ・フィルム)もノミネートされていますね。
2017年受賞作品「生きのびるために」(http://aircraftpictures.com)
「生きのびるために」(英題「The Breadwinner」)はあのアンジェリーナ・ジョリーがエグゼクティブ・プロデューサーを務めています。
舞台は2001年のタリバン政権下のアフガニスタン。
主人公は父親がタリバンに連行されて苦境に立たされる一家の少女です。
この年は「この世界の片隅に」(MAPPA)、「ゴッホ 最期の手紙」(ブレイクスルー・フィルム) などがノミネートされました。
受賞した作品は、どの作品も非常に個性的ですよね。
「父を探して」は映像のタッチが独特ですし、「レッドタートル ある島の物語」は全編セリフ無しの作品。
「生きのびるために」は舞台が男尊女卑が酷いタリバン政権下のアフガニスタン。
そういう意味では「未来のミライ」は細田守監督の日常が反映されたもの。
目新しさは感じないような気がします。
しかし、その日常を日本作品特有の描写の丁寧さで表現したところが評価されたのかもしれませんね。
まとめ
日本時間の2月3日、第46回アニー賞の授賞式が行われ、細田守監督作品「未来のミライ」が長編インディペンデント作品賞を受賞しました。
長編インディペンデント賞は作品賞の1つで2015年より毎年選考されています。
過去の作品にはスタジオジブリが携わった「レッドタートル ある島の物語」が受賞していました。
「未来のミライ」は第91回アカデミー賞の長編アニメーション賞にもノミネートされています。
発表は日本時間で2月25日にです。
結果が楽しみですね。
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