お笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎さんが、実話をもとに描いた漫画「大家さんと僕」に登場する大家さんがお亡くなりになりました。
8月23日、矢部さんが自身のツイッターで公表しました。
『大家さんと僕』は手塚治虫文化賞短編賞を受賞。
発行部数も58万部を越えるベストセラーとなっています。
今年の4月25日(水)発売の「週刊新潮」(5月3日・10日合併号)より第2期連載がスタートしたばかりでした。
『大家さんと僕』の読者のみなさまへ
ご報告があります。 pic.twitter.com/FAaIvGkzld— 矢部太郎 カラテカ (@tarouyabe) 2018年8月23日
『大家さんと僕』とは
『大家さんと僕』とはお笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎さんと気品あふれる一人暮らしの大家の女性との一風変わった日々の交流という実話をもとに描いた漫画です。
著名人の読者も多く、読者層も広い作品です。
矢部さんはこの作品について、インタビューでこんな風に語っています。
――こういう人に読んでもらいたい、というような読者のターゲットは想定されましたか?
いや、僕は全く考えてなかったですね。これを出版する直前になって、すごく不安になったのが、「これ、誰が読むんだ?」ということでした(苦笑)。恋愛物でもないし、大きな事件が起こるわけでもないし、芸人物語でもないし……。
僕はすごく好きな漫画だし、こういう感じの絵の漫画も好きですけど、みんなが好きかどうかっていうとよく分からないですからね。あと、そんなに泣けるふうにも描いてないし。僕自身が、分かりやすく泣かせるような感じの作品が好きじゃないんですよ。
ただ、客観的に見て、大家さんと僕の関係がとても不思議なものであることは分かるので、その「不思議な世界」を覗いてみたい、という好奇心をうまく引き寄せたのかな……なんて思っていますが。
――確かに最近は「ちょっと不思議な世界を覗く」というようなドキュメント漫画が人気ですからね。矢部さんは漫画を読むのも好きだということですが、ご自分が読みたい漫画を描いた、という感じなんでしょうか。
ああ、そうですね。これは僕にとって最高に読みたい本なんです。だから、僕が好きな漫画家の人とか、漫画をお薦めするライターの人とか、そういう方に「良かった」って言ってもらえるとすごく嬉しいんですよね。
大家さんにも読んでもらえたし、読んでもらいたい人にはもう大方届いたので、これ以上なにを望むことがあるんだろう、って思っちゃいますね。
(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53846?page=2より引用)
何かを狙ってというわけではなく、あるがままという感じが逆に読み手の͡͡͡͡͡͡こころに響いたのかもしれませんね。
第2期が始まった矢先に主人公の大家さんが死去
第1期の最終回は入院先から大家さんが戻ってきたところで幕を下ろしました。
しかし、せっかく帰って来られた大家さんがお亡くなりになってしまいました。
「カラテカ」矢部さんご自身も
「もっと話したかったし、聞きたいこともたくさんありました。」
とTwitterで書かれておられ、入院先から戻ってこられた大家さんとの日々をもっと続けたかったことに疑いの余地はありません。
続編の最終回はどうなる?
始まったばかりの続編の最終回を考えるのは普通ならばおかしな話です。
しかし、本作は実話をもとにした作品。
この先、どこまで大家さんとの日々を書き綴っていくのか気になるところではあります。
キリのよいところで終わるのか、あるいは実際の出来事と同じように人生の最期までを描くのか。
今は亡き大家さんに聞いたならどう答えてくれるのかな、とふと考えてしまいました。
まとめ
いかがでしたか。
今はまだ矢部さんの心中も整理がついていないと思います。
いずれ心の整理がついて、物語の最後を締め括るとき、矢部さんはこれまで続けてきた今は亡き大家さんとの日々をどのように描かれるのでしょうか。
益々この作品から目が離せなくなりましたね。
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