体操女子のリオデジャネイロ五輪代表、宮川紗江選手(18)を巡る暴力&パワハラ問題で、ことの発端である速見コーチの暴行映像が放映されました。
映像では直立不動の宮川選手の頬を身体が揺らぐほどの強さで平手打ちをしており、見ている者を震え上がらせる内容となっています。
それに伴い、体操協会や塚原夫妻を援護するサイドもコメントを発表しました。
それらを確認しながら、この問題を見ていきたいと思います。
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速見コーチが宮川紗江選手(18)にビンタする瞬間。音が凄まじい。https://t.co/zIWbFNfbD5 pic.twitter.com/CDoTCSa9Ih
— netgeek (@netgeek_0915) 2018年9月6日
衝撃的な速見コーチの暴行映像
速見コーチの暴行映像は、9月6日放送のフジテレビ系「バイキング」(月~金曜・前11時55分)でフジテレビが独自に入手した速見コーチが3年前に宮川へ行った暴力行為の瞬間の映像でした。
映像は直立不動の宮川に右手でほおをビンタし次に左手でビンタしていた。この映像にMCの坂上忍(51)は「引っぱたくレベルじゃないです。平手ですから、ビンタというかもしれないですけど、表現としたら殴る方が適当だと思います」と示していた。
(http://news.livedoor.com/article/detail/15266020/より引用)
「バイキング」のMC、坂上忍さんが言う通り、「表現としたら殴る方が適当」といっても過言ではない内容ですね。
また、日本体操協会の具志堅幸司副会長(61)は
映像を見た具志堅氏はショックのあまり数秒間、沈黙。「初めて見ましたけど、これはあかんわ…」と言葉を失った。
(Yahooニュースより引用)
ほどの内容でした。
この映像により具志堅幸司副会長としては
「復帰については今後、第三者の目も入れて決めていく。処分が変わることはない。処分は妥当」と厳しい口調
(Yahooニュースより引用)
にならざる得ないでしょうね。
また、ラビッツ体操塾の方も宮川紗江選手の発言に対して異なる内容をブログに投稿して話題になっています。
http://www.niiza-taiso.com/r39.html
これらから見ても、速見コーチの暴行に関しては処分通りで問題はないようです。
塚原夫妻擁護派のコメント
この映像が放送されると日本体操協会の塚原光男副会長と塚原夫妻を擁護していた宮嶋泰子氏がコメントを発表しました。
6日のフジテレビ系「バイキング」で流れた速見コーチの暴力行為について、光男氏は「これは許してはならない。協会が処分した内容は正しかったという思いが強くなった」と指摘。それでも宮川が同コーチを支持する姿勢に「これらの暴力を容認しているのか、受け入れてるのか、信じているのか。これはもっと大きな問題だと思った」と2人の関係に疑問を抱いた。
宮川が告発した光男氏と妻の千恵子強化本部長(71)によるパワハラ問題に関しても改めて言及。速見コーチが5日に開いた謝罪会見では、3回にわたる朝日生命体操クラブへの引き抜き行為の詳細が語られたが「一切ありません」と全面否定。光男氏は同クラブの男性コーチを介して「3年ほど前に」速見コーチと接触したことは認めたものの「練習環境に困っているようだったので相談に乗ったと思っていた。それが(宮川、速見氏が主張する引き抜き行為の)最初のきっかけになったのかも知れない」と説明。当時、宮川の所属クラブのオーナーは認めてくれたが、速見コーチから「私たちは2人でやりたい」と断られたという。
16年リオ五輪後に発足した20年東京五輪の強化プロジェクトへの参加を宮川が辞退した際、ナショナルトレーニングセンターの利用制限や、国際大会へ派遣しないなど、千恵子氏による圧力疑惑については「大変な勘違い」と反論した。
(https://www.hochi.co.jp/sports/etc/20180906-OHT1T50277.htmlより引用)
ナショナルトレーニングセンターの利用制限や、国際大会へ派遣しないなどは第三者委員会にしっかり調べてもらえば、ことの是非が明らかになるのではないでしょうか。
宮嶋氏はFBで「速見コーチが宮川選手を思いっきり殴る映像がTVで流れました。体が揺れるほどのひどさです。この状態でも「私はパワハラと思っていない」といった宮川選手や、暴力を知りながら速見コーチを信頼しているという宮川さんのご両親に申し上げたい。夢をもってスポーツをする子供たちに、「こういう暴力がなければナショナル選手になれないんだ」という考えを容認せよというのでしょうか」と疑問を投げかけた。
さらに「何も知らない体操OBのタレントが口から出まかせに、「宮川さんと速見コーチを引き離すために仕組んだ陰謀説」を振りまいていましたが、とんでもない! ナショナルチーム内で起きる暴力の事実をどう処理したらよいかと塚原強化本部長は必死だったのです」と訴えた。
その上で「私自身も5年前の柔道の女子ナショナルチーム暴力事件から全柔連の「暴力根絶プロジェクト」にかかわっていました。現在も全柔連コンプライアンス委員会のメンバーです。40年間スポーツの仕事をしてきて、かつては当たり前であった暴力やセクハラをなくすことが私の重要な仕事の一つであると信じています。ですからスポーツ関係者を対象としたハラスメントの勉強会なども行ってきました。今回も速見コーチの暴力に関する相談をかなり早い段階でから受けていました。ですので6月から一部始終を見ていました。これらのことを見てもいないし、いきさつも知らない体操OBのタレントやコメンテーターと称する人が、勝手な思い込みによるコメントを垂れ流し、塚原千恵子強化本部長を攻撃するのにはあきれました。もちろん塚原さんたちにも日頃の態度には問題もあったでしょう。しかし、今回の件に関しては、塚原さんたちの宮川さんに対する聞き取りは、「勧誘や引き抜き」ではありません」と持論を展開した。
続けて「SNSによる誹謗中傷だけでなく、テレビ朝日にもたくさんのクレーム電話がかかってきているようです。今日、スポーツ局の若手に、「取材がしにくくなるので追及をやめてほしい」と言われました。これにはあきれてものが言えませんでした。私たちメディアの人間には、正しいことをきちんと伝える使命があるのです。暴力は誰が何と言おうとダメです。する側と受ける側がお互いに暴力を認め合う関係は異常です。きちんとカウンセリングを受け、必要によっては精神科の治療を受けることも必要です。そこからしか再生は行われません。テレビを見て、塚原バッシングをうのみにしていた方も、そろそろ目を覚ましませんか」と呼びかけていた。
(Yahooニュースより引用)
確かに「速見コーチの暴行」については映像が証拠となり処分は確定。
しかし、だからといって塚原夫妻の「白」が確定というのは早計ではないでしょうか。
特に宮嶋氏の
「もちろん塚原さんたちにも日頃の態度には問題もあったでしょう」
という内容からも夫妻の態度の悪さはよくご存じだったわけですから、ハラスメントをなくすというのであれば、塚原夫妻にもメスを入れるべきではないでしょうか。
日本体操協会はパワハラ体質?
これまでの報道を見てきていえることは、
「日本体操協会はとてもパワハラ体質」
であること。
速見コーチはしっかりと目にも見える暴力をはたらいていますし、塚原夫妻に関してはレコーダーの内容を聞く限り第三者が聴いても「高圧的」と受け取れるような接し方をしていることに変わりはありません。
特に塚原夫妻に関してはご自身で選ばれた証拠物件ですので余程自信があったのでしょうが、世間に受け入れられるような内容ではなかったと感じられます。
どちらも18歳の選手に肉体的、精神的に圧力をかけていたことは映像や録音の証拠が物語っているのではないでしょうか。
まとめ
日本体操協会の具志堅幸司副会長は
千恵子氏と光男氏によるパワハラ問題を調査する第三者委員会は7日に立ち上がる予定
(Yahooニュースより引用)
と明言しています。
この際、日本体操協会の膿という膿を全て除去するくらいの行動をおこして、蔓延している闇を払拭してほしいものですね。
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