日体大が、陸上部の渡辺正昭駅伝監督を部員に対して暴力行為などのパワーハラスメントを行っていたとして解任しました。
解任は9月11日付で渡辺監督は辞任を申し入れましたが、大学側は解任処分としました。
日本体操協会と異なり大変スピーディな対応ですが、この解任についての世間の意見を集めてみました。
パワハラ報道の日体大・渡辺正昭駅伝監督解任 #日体大 #渡辺正昭 #パワハラ #駅伝https://t.co/41jcEdHzFk
— 日刊スポーツ (@nikkansports) 2018年9月12日
調査で判明したパワハラの内容
大学側が部員ら関係者から聞き取り調査を行った結果、脚を蹴る、胸ぐらをつかむなどの暴力や、人格を否定するような言葉を浴びせる行為が複数確認されたとのことでした。
具体的な内容はどのようなものだったのでしょうか?
ネットでは以下のような報道がされています。
走行中の列が少しでも乱れると、ペースを崩した選手を『もう練習に来なくていい。部も辞めて、大学からいなくなれ!』と罵倒するんです。それで練習参加を許されず、“干される“ヤツもいる。たったそれだけで、本当に箱根への道が断たれるんです。そんな極限の緊張が365日、4年間続くんです
(Yahooニュースより引用)
渡辺監督は故障中の選手に向かって、「アイツ障害者じゃないか」と、身体障害者を揶揄(やゆ)する言葉を吐いた
(Yahooニュースより引用)
練習についていけなくなった学生に逆上し、伴走車から「ひき殺すぞ!」と面罵。その直後、選手にとって命である脚を蹴る体罰を行っていた。さらに練習中、脱水症状になった同級生をかばった別の選手に対しても「余計なことするな!」と蹴りを入れ、大腿部に怪我を負わせている。
(Yahooニュースより引用)
「渡辺監督は、高校で指導していた頃から何も変わっていません。大学に入ってから走り込みが原因で疲労骨折した時には、『ざまぁみろ!』と怒鳴られました。怪我をした選手に、『ざまぁみろ』はないでしょう。そんな暴言は日常茶飯事で、『お前はチームのがん細胞だ』と罵(ののし)られたこともあります」
(Yahooニュースより引用)
単に言葉の暴力にとどまらず、学生に怪我をさせるという行為が発生しています。
渡辺監督の取材対応
当事者の渡辺監督はどう感じていたのでしょうか?
本誌は9月上旬、長野県内で合宿を張っていた渡辺監督に直撃した。
――渡辺監督。先生のパワハラについて、学生から告発を受けているのですが。
「へぇ~……。いえ、まったくございません。練習とか、いろんな指導はしてますけど。叱咤激励も含めてね、はい」
――学生が嘘をついていると? 暴行の写真や診断書も確認しているのですが。
「いやでも、(パワハラは)ないですから」
――箱根を夢見た学生にとって退部というのはよほどの理由があってのことでは。
「いや、僕は絶対に4年間、辞めさせずにやろうという方針でやっています。ただ、いろいろな事情があるでしょ。だから、そういう場合はしょうがないもんね」
――選手に「辞めろ」と言ったことは?
「う~ん、そうですね。都合が悪くて辞めていくっていう時には、みんな自分のいいように言うからね。誰かを悪者にしなきゃやってられないんじゃないかな」
渡辺監督はそう語り、パワハラを認めようとしなかった。
(Yahooニュースより引用)
この内容からは渡辺監督は全く悪びれている様子は感じられませんね。
世間はどう見ているのか?
ここで、この解任措置についてネット上でどのような意見が出ているのかを確認してみたいと思います。
パワハラ報道の日体大・渡辺駅伝監督解任 後任は未定 : スポーツ報知 https://t.co/TJW15ospgB前々から、この人の指導は問題があると感じてた。前任校での騒動にしても、就任した年度にキャプテンが箱根駅伝前にケンカして退部ってことも、ありえないと思ってた。
— 髭公爵(ひげこうしゃく) (@cards_carp) 2018年9月12日
駅伝の日体大監督もパワハラ解任か。多いねぇ最近。駅伝選手の足を蹴るはまずいわ。胸ぐら掴んで怒るくらいなら体育会系はよくあるだろう。胸ぐらを掴んだのがどんな状態だったか知らんけど
— Wing@東京都 (@Wing_RADIO) 2018年9月12日
日体大、パワハラ報道の渡辺正昭駅伝監督の解任発表。対応が早いという印象だが、5年前にも高校で問題を起こしているから決断はしやすかったのかな。体操の闘争にも影響が出そうだし。今後暴言や暴行の指導は行わないと反省していた日体大出身の速見コーチへの不安はこれなんだよな。
— 小言の唄 (@N_poruto) 2018年9月12日
(ここまではtwitterより引用)
(以下、Yahooニュースコメント欄より引用)
高校の監督で問題を起こしてるのに、こんな人物を使う大学もどうかしている。
パワハラって時効はないのかな?
昨今のパワハラ叩きを見て
30年前の体罰当たり前だった教師たちは何を感じているのだろうか。
パワハラというか傷害。
あるスポーツジャーナリストが、この人自身がずっと暴言と暴力で指導されてきたから、それが自然と身についてしまっているのだと解説していた。私も学生時代に教師から体罰を受けたことがあるし、ひどいことも言われた。他人事ではない。自分自身が気をつけないと。
パワハラは暴行罪・傷害罪・脅迫罪・強要罪等々 犯罪になりうるものも多い
非親告罪なんだから警察が動いて立件すべき
被害届・告訴状が出ていようがいまいが書類送検まですべき
犯罪だよこれは
13年に暴力事件で退任した高校の指導者を、卒業した大学が大学の指導者に拾い上げたというのはその大学=日体大が暴力事案を真剣に考えていなかったということではないのか? スポーツ指導の暴力事案は大学で徹底的に教育していかなければ根絶できるはずはなく、日体大がこんな人事をしていたら暴力根絶など夢のまた夢だろう。暴力事案で解任されたものの再任はないというくらい徹底していかないとすぐに再発する。
具志堅学長、本気で対応されたい。
この監督は豊川工業高校時代にあれだけ問題を起こした監督なのになぜ招聘したか理解ができない。前監督の別府氏は非常に人間味のあった監督だったのですごく残念です。結果を出せばいいというものではないです。スーパーエースの山中をつぶした時点で判断すべきでした。日体大の体質が出たような事案だと思います。
残念ながらスポーツの世界にはどこでもあると思う。だから強くなれるというのは違う気がする。この間も子供が努力が足らないから結果がでなかった、と言われたが子供は毎日毎日努力していた。結果がすべてならばうまい子を集めてしまえばいい。他にも無言の圧力もそれにあたるのではないだろうか。。?スポーツって健全なのか?と思ってしまう。
この事例からも解るように、暴力とは一種の病気なのだ
暴力を振るいました、問題になりました、反省を口にし、今後は気をつけます、それでもまた暴力を振るってしまう、つまりはお酒やギャンブルと同じ、暴力依存症なわけだ。こういう暴力を繰り返し振るう人には暴力から決別するための医療行為、カウンセリングなどを受けなければ、自分の意志だけでは克服出来ないと思う
また、こういう指導者に嘆願書が出る、新しい指導先がいとも簡単に提供される、というのはつまり、スポーツ界自体も、多少の暴力は致し方ない、それで強くなるならいいじゃないか、暴力ではない、指導だ、愛のムチだ、というような暴力依存症に蝕まれているのだろう
スポーツの世界のみならず、一般の会社でも、同じようなパワハラは存在する。
まだ、スポーツ界より、企業でのパワハラは表に出にくい、苦情を言うなれば、うやむやに揉み消され、しまいには首がかかってしまう。むしろこちらのほうが深刻ではないか。
組織にはどうしても、上下関係ができてしまう。強者、弱者の関係ができる。
ハラスメントする側のモラルの問題であろうが、当の本人は気付いていない。故に繰り返す。回りが指摘しやすい環境を作れると良いが。
しかしながら、監督すべき政府、また与党でのパワハラは(まさに安倍一強はその結果)横行するのでは、世の中よくならない。
過去に複数の体罰がある人を使う時点でおかしいと思う。
その前に、体罰で懲戒処分になったのに、実績があると言う理由で指導の継続を求めるPTA関係者(おそらく保護者も含まれてと思う)がいた、というのもおかしな話。実績があれば体罰してもいいのか?って話になるし、体罰は生徒が受けてるものであり、PTAや保護者が受けているものではない。
パワハラなどという曖昧な基準で処罰することには反対です。
「足を蹴る」「胸ぐらをつかむ」は明確な暴行罪であり、ケガをしていれば傷害罪に当たる。
マスゴミに踊らされて何でもかんでもハラスメントで一括りで考えてしまうと社会生活が成り立たなくなる。
(以上、Yahooニュースコメント欄より引用)
ネット上で疑問に思われていることは豊川工業高等学校でパワハラの前歴があるにもかかわらず、なぜ渡辺監督を就任させたという点でしょうか。
その判断基準は是非知りたいところですよね。
また、パワハラと暴力は分けた方がよいという意見も見られました。
相手にけがをさせていれば、傷害罪であることは当たり前のことです。
それが適応されていないのは確かに納得のいかないところですね。
まとめ
渡辺監督は大学側の聞き取り調査においておおむね事実だと認めているにもかかわらず、
「暴力に当たるという認識や、言動がパワーハラスメントに当たるという認識はなかった」と話した
(https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180912/0018400.htmlより引用)
そうです。
この点からも著しい倫理観の欠如があるといっても過言ではないでしょう。
大学側も学生指導の適性に欠けていると判断したようです。
しかし、渡辺監督はいったいどれくらいの犠牲者を出したのでしょうか。
このような監督のために潰されてしまった選手たち、いたたまれない気持ちになりますね。
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