青学大、全日本大学駅伝で優勝、学生駅伝3冠に王手がかかりました!
青学大は出雲駅伝と箱根駅伝は過去4度ずつの優勝があるものの、全日本大学駅伝は過去に1度しか優勝していないいわば「鬼門」。
その全日本大学駅伝を制したことにより、学生駅伝3冠がより近づくこととなりました。
今や常勝軍団とうたわれる原監督率いる青学大。
その強さは指導方法と哲学にあり?
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青学大2年ぶり2度目V 史上初2度目の3冠に王手
#全日本大学駅伝 #青学大
https://t.co/oTZ5cXiuim— 日刊スポーツ (@nikkansports) 2018年11月4日
実は「鬼門」だった全日本大学駅伝
青学大は出雲駅伝と箱根駅伝において過去4度ずつの優勝を果たしているのですが、全日本大学駅伝では2016年の優勝1回だけ。
まさに「鬼門」の大会です。
今回の内容も序盤からトップを維持しての「ポールトゥフィニッシュ」ではなく、徐々にトップとの差を詰めていき、7区を走る主将の森田歩希選手(4年)が8キロ過ぎに東海大を抜き去ります。
アンカーはそのタスキを引き継いでトップを独走しゴール、見事な逆転劇となりました。
これもひとえに選手層の厚さ。
今大会から最終8区(19・7キロ)以外の7区間で距離が変更されたことにより、参加大学は選手の配置変更を余儀なくされました。
特に7区(17・6キロ)、8区(19・7キロ)は走る距離が長いため、どうしてもエース格を配置しなければなりません。
そこで青学大の原監督は他大学が主力をおけない4区~6区の4区に今年の箱根駅伝で大会MVPを獲得した林奎介選手(4年)を配置。
トップの東海大学との差が3区の時点で37秒差だったタイムを26秒差まで詰めさせて、後続につなげていきました。
後続も引き離されることなく、徐々に差を詰めていき、7区での逆転が実現しました。
選手層の厚さは哲学とその指導方法の賜物
常勝軍団といわれる青学大ですが、哲学と指導方法は従来の体育会系にはそぐわない、どちらといえば社会人に必要な心構えなどが根底にあります。
詳しい指導内容は前記事に委ねますが、原監督はチーム作りの哲学を
「陸上を辞めた後の輝かしい人生を送るように。今、輝かないと将来も輝かない。順番が1番から最下位までつくのが陸上競技。何番になっても一生懸命やりなさいと指導しています」。
(https://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/201811040000447.htmlより引用)
としているそうです。
陸上を「している時」よりも「辞めた後」、「順位」よりも「輝き方」を重視するのは、勝つためならば何でもやらせる日本大学のアメフット部内田前監督とは全く異なる思想ですね。
個人のポテンシャルを最大限に「輝かせて」、戦略でその「輝き」をまとめて、さらに一条の強い「輝き」にする。
それが今に青学大陸上部なのかもしれません。
まとめ
青学大が、全日本大学駅伝で2度目の優勝を果たしました。
これで大学3大駅伝の3冠に大手がかかりました。
全日本駅伝は青学大にとって過去に1度しか優勝がなかった「鬼門」。
この「鬼門」を優勝で通り抜け、さらに箱根駅伝の優勝を狙います。
来年1月の箱根駅伝が待ち遠しくなりますね。
・合わせて読みたい→「青学大、出雲駅伝勝利で三冠に一歩前進!監督不在も変わらず機能する指導法とは?」
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