10月8日に開催された出雲駅伝は青学大が2時間11分58秒、2年ぶり4度目の優勝で幕を閉じました。
青学大は史上初となる2度目の大学三大駅伝の三冠を狙うチケットを手に入れましたね。
昨今パワハラ指導で問題となっている大学スポーツ。
その中でも青山学院大学陸上部は従来とはかなり異なった指導法を実践しています。
それはどんな指導法なのでしょうか?
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青学大、号砲直前に監督不在も変わらず機能する域に #出雲駅伝 #青学大 https://t.co/oVO9G1u1iW
— 日刊スポーツ (@nikkansports) 2018年10月9日
2度目の三冠が狙えるのは4大学だけ
大学駅伝といえば三大駅伝。
三大駅伝とは出雲駅伝(出雲全日本大学選抜駅伝競走)、全日本駅伝(全日本大学駅伝対校選手権大会)、箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)の3つの駅でのことをさします。
そして、同一年にこの3つの駅伝を制覇することを「三冠」と呼んでいるわけです。
さらにこの「三冠」を達成しているのは大東文化大学(1990年度)、順天堂大学(2000年度)、早稲田大学(2010年度)、青山学院大学(2016年度)の4大学がそれぞれ1度だけ。
2018年10月時点で三冠を2度手にした大学はないのです。
青学大は今年の出雲駅伝を制することにより、前人未到の2度目の三冠達成の権利を手に入れたことになったわけです。
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青学大の指導法
ある記事では現在の青学大のチームや監督についてこんな見解が述べられています。
常勝軍団となったが、勝ち始めた頃と原監督の在り方は変化し、チームは成熟した。以前は「君臨型」と指揮官が自らチームを引っ張っていた。今は「サーバント型」と下支えする立場。練習メソッドは確立され、それを選手、スタッフは理解し、主体的に動く。号砲直前にもかかわらず、原監督はフジテレビ系「バイキング」に生出演し余裕の表情で「走るのは選手だから」。その言動に強さの理由が詰まる。原監督が現場にいなくても、チームは何も変わらず機能する域になった。だから選手が入れ替わっても強さは変わらない。史上初の快挙も、軽々と成し遂げてしまいそうな空気がある。
(Yahooニュースより引用)
では、このチームを作り上げた指導法というはどういったものなのでしょうか。
ネット上で「箱根3連覇に挑む青学、その強さを生んだ「体育会らしからぬ」指導法」という記事を見つけました。
この記事に書かれている重要なことは4つ。
・上下はないがルールは厳しくすること(社会性)
・コミュニケーションを重視していること(情報共有)
・意見などは自分から言わせること(主体性)
・評価が公平で明確であること
一見、理想の会社のような内容ですね。
ちなみに、これを全部逆にするとブラック企業の風土の出来上がりです。
今年の出雲駅伝ではこの指導法の成果が出ている場面がありました。
普通ではあまりお目にかからないことだと思いますが、青学大の原監督は号砲直前にもかかわらず、フジテレビ系「バイキング」に生出演していたのです。
しかし、監督不在でも選手たちは自分達でおかれている立場から何をすべきか目標をはっきりさせ、どうすればよいかを考え、出した答えに対して主体的に動き、結果を出すことに成功しました。
ちょっと穿った見方かもしれませんが、原監督は選手たちを試したのではないかと思ってしまうようなテレビの生出演ですね。
見方を変えると原監督は自分が不在という理由で出雲駅伝が勝てなければ、自分自身に対して「指導不足」の評価を下していたのではないでしょうか。
三冠を狙う前に、指導の成熟度を今一度確認したように感じます。
まとめ
青学大が出雲駅伝で勝利し、三大駅伝の『三冠』を目指して一歩踏み出しました。
青学大は従来の運動部にありがちなトップダウンの指導や曖昧な評価を取り払った指導法で成績を上げてきています。
次の第50回全日本大学駅伝対校選手権大会は2018年11月4日(日)。
青学大は三冠に「王手」をかけることが出来るでしょうか。
ますます目が離せませんね。
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[…] 詳しい指導内容は前記事に委ねますが、原監督はチーム作りの哲学を […]