鹿児島県鹿児島市平川動物公園のホワイトタイガーが動物園の職員を襲い、死亡させるという事件が発生しました。
職員は病院に搬送されましたが、その後死亡。
原因についてはいまだ判明していませんが、今度どのような対策が職員の間で取られるのでしょうか?
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ホワイトタイガーに飼育員が襲われて死亡した事故。遺族から「(リクを)飼育してください」と言われたことを明らかにし、殺処分せずに飼育を続ける考えを示しました。https://t.co/kHd626rbGA pic.twitter.com/e620wTgfLn
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2018年10月9日
事件の概要
以下は報道された事件の概要です。
鹿児島市消防局によると8日午後5時すぎ、鹿児島市平川町の鹿児島市平川動物公園の職員から「職員がホワイトタイガーに襲われた」と119番通報があった。
鹿児島南署によると、動物園の職員古庄晃さん(40)が首から血を流して倒れており、市内の病院に搬送したが、その後死亡が確認された。発見当時は閉園後で、客にけがはなかった。
消防局によると、救急隊員が園に到着した時には展示用の飼育室のおりの中で古庄さんが倒れ、襲ったとみられるホワイトタイガー1頭も麻酔銃で眠らされている状態だったという。
同動物園によると、園ではホワイトタイガー4頭を飼育しており、このうちの1頭が古庄さんを襲ったとみられる。園を設置した鹿児島市によると、2011年に民間会社からホワイトタイガーを園に贈られたのを機に飼育を始めたという。
(https://www.asahi.com/articles/ASLB86K5JLB8TLTB118.html?iref=pc_rellinkより引用)
この記事では少しわかり難いのですが、ホワイトタイガーは別の職員によって麻酔銃で眠らされたようです。
ホワイトタイガーとは
ホワイトタイガーについて調べて、まとめてみました。
ホワイトタイガーの正式名は「ベンガルトラ白変種」。
アルビノ(メラニンの生合成に関わる遺伝情報の欠損により先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患がある個体)とは異なる白化型なのだそうです。
(画像は平川動物公園ホームページより引用)
外見上の特徴は
・普通のトラの黄色になる部分の毛が白色もしくはクリーム色で、黒い縞模様の部分も色が薄い
・虹彩の色は青
世界中で飼育されているホワイトタイガーの起源は、1951年にインドで捕獲された1頭のオスのベンガルトラで、アムールトラとの交配を経て人為的に白変を固定してのだそうです。
また全世界でも250頭あまり、国内には30頭ほどしかいないため飼育下でしか目にすることができない希少種でもあります。
現在、日本では各地の動物園やサファリパークなどで20頭前後が飼育されているそうです。
(https://ja.wikipedia.orgおよび、平川動物公園ホームページを参照)
飼育は継続!今後の対策は?
職員を襲ったホワイトタイガーについては続報が出ました。
石堂園長によると事故当時は、飼育員がおりを掃除をしている時間帯だという。園のルールでは「同じ空間に人とトラが入らないようにする」ことにしており、通常の手順では「展示用のおりからトラを寝室に移動させ、おりと寝室の間の扉を施錠してから、おりの掃除に入る」という。
「何らかの原因で古庄さんがトラと鉢合わせてしまった。原因については推測になってしまう」と話した。
古庄さんが一人で作業していたことについては「一部を除いて、どの動物も一人で対応する」と説明した。
また古庄さんの遺族から「(リクを)平川で飼育してください」と言われたことを明らかにし、殺処分せずに飼育を続ける考えを示した。
(https://www.asahi.com/articles/ASLB940W6LB9TLTB00P.htmlより引用)
ホワイトタイガーは古庄さんのご遺族の要望もあり、殺処分はせず、飼育を継続するようです。
問題は飼育を継続するにあたり、今後どのような対策を取るのかということです。
平川動物公園では
「一部を除いて、どの動物も一人で対応する」
ということですが、今後は多少なりともリスクを考えて飼育ルールを変更するべきではないでしょうか。
今回の事件に限らず、動物園において職員が猛獣により襲われる事件は発生しています。
少しでも安全に動物園の職員が職務に従事できるように考えてもらえれば、と思います。
まとめ
鹿児島県鹿児島市平川動物公園のホワイトタイガーが動物園の職員を襲い、死亡させるという事件が発生しました。
亡くなられた職員の古庄晃さん、謹んでご冥福をお祈りいたします。
平川動物公園の職員の方々にはくれぐれも注意を怠らず、職務に従事していただければと思います。
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