12月2日午前、茨城県取手市の住宅で飼育されていたツキノワグマの世話をしようと50代男性が檻に入ったところ、襲われて噛まれるなど全身に重傷を負いました。
襲ったツキノワグマは大人のオスで、飼育許可は茨城県よりもらっていたとのことです。
警察が当時の状況を詳しく調べていますが、ツキノワグマは住宅で飼うことが出来るものなのでしょうか。
その辺りを少し調べてみました。
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住宅で飼育のツキノワグマに襲われる 男性重体 茨城 取手 #nhk_news https://t.co/LEjVx9u064
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年12月2日
報道の内容
まずは報道の内容を見てみましょう。
2日午前10時40分ごろ、取手市野々井の住宅で、飼育されていたツキノワグマの世話をしようと近くに住む56歳の男性がおりに入ったところ、クマに襲われて病院に運ばれました。
警察によりますと、男性は、当初、意識があったものの、頭部からの出血が多く、意識不明の重体になっているということです。
ツキノワグマは、この家に住む70歳の男性が15年前に県の許可を受けて子グマのころから飼育していたもので、けがをした男性が、ふだんから世話をしていたということです。
現場は、取手市役所から西北西に2キロほど離れた住宅地です。警察が当時の状況を詳しく調べています。
(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181202/k10011732091000.htmlより引用)
ということなのですが、住宅地でクマを飼育するというのがすごいですね。
地元住民はツキノワグマが逃げたした時のことを考えて反対しなかったのでしょうか。
他にもクマを飼育している人はいないかと探したところ、個人ではありませんが大阪府豊能郡豊能町の高代寺でツキノワグマを飼育していることがわかりました。
ただし、高代寺の住所を調べてみると住宅地からはそれなりに離れています。
また、高代寺の取材をした記事によりますと、
クマが入っている檻の広さは約70平方メートル。クマと人間がお互いに近づきすぎないように、2重の柵を設けた。鉄格子の間隔は5センチと狭くして、クマの手が檻の外に出ないように工夫した。
(http://news.livedoor.com/article/detail/9997071/より引用)
ということで、それなりの敷地面積を必要としたようです。
こちらも大阪府の許可を取って飼育しているそうですが、飼育許可はどのように取るのでしょうか?
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特定動物の飼育許可
環境省のサイトでは動物愛護管理法のカテゴリーに
というページがありました。
URL:https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/danger.html
特定動物を飼育するには様々の条件があります。
まず飼育に関してですが
人に危害を加える恐れのある危険な動物(特定動物)を飼う場合には、動物種・飼養施設ごとに都道府県知事又は政令市の長の許可が必要です。また、飼養施設の構造や保管方法についての基準を守らなくてはなりません。手続等については、管轄の都道府県又は政令市の動物愛護管理行政担当部局にお問い合わせください。
(特定動物(危険な動物)の飼養又は保管の許可についてより引用)
ということで、手続き等は都道府県又は政令市の動物愛護管理行政担当部局で受け持つことになるようです。
そのため飼育環境の条件などは都道府県によって若干違うところが出てきそうですね。
当然罰則もあり、
以下の行為を行った場合には、個人の場合は6ヶ月以下の懲役または100万円以下の罰金、法人の場合は5,000万円以下の罰金に処せられます。
・無許可で特定動物を飼養または保管する
・不正の手段で許可を受ける
・許可なく以下を変更する
・特定動物の種類及び数、飼養施設の所在地、飼養施設の構造及び規模、
・飼養又は保管の方法、飼養又は保管が困難になった場合の対処方法
(特定動物(危険な動物)の飼養又は保管の許可についてより引用)
とのことです。
また、前述した高代寺に飼育許可を出した大阪府動物愛護畜産課の担当者は
「許可を得れば、危険な動物を飼えると安易に思ってほしくない」
(http://news.livedoor.com/article/detail/9997071/より引用)
と取材で答えています。
まとめ
茨城県取手市の住宅で飼育されていたツキノワグマの世話をしようと50代男性が、襲われて噛まれるなど全身に重傷を負いました。
原因は現在警察が調査中です。
同じくクマを飼育している大阪府の高代寺の副住職(取材当時)は
クマは人を襲うイメージがあるけど、あれは怖がって攻撃しているだけです。実際は草食で、秋口はどんぐりも食べると聞きました
(http://news.livedoor.com/article/detail/9997071/より引用)
取材に答えていますが、今回男性を襲ったツキノワグマも何かに怖がって男性を襲ったのでしょうか。
警察の調査結果が待たれます。
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