合格の基準は何?
東京医科大学の不正入試問題を調査していた第三者委員会が、過去の入試で政治家の依頼で特定の受験生を補欠合格させていたことを明らかにしました。
東京医科大学は得点の調整などで平成25年から今年までに228人の受験生を不合格にしていました。
加えて、推薦入試で用いられた小論文の問題を漏えいしていることも発覚。
この時点で、もはや入試として成り立っていませんが、ここで新たに依頼による裏口入学が判明しました。
この裏口入学、どこの学部で、誰の依頼によって行われたのでしょうか?
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国会議員の依頼で補欠合格 東京医大 第三委報告書
東京医科大学の不正入試問題で、第三者委員会は、過去の入試で政治家の依頼で特定の受験生を補欠合格させていたことを、新たに明らかにした。https://t.co/NN8oXvv7kX#FNN pic.twitter.com/HEfy5eT28n
— FNN.jpプライムオンライン (@FNN_News) 2018年12月30日
東京医科大学不正入試の経緯
東京医科大学不正入試は7月に文科省の前局長が東京医大に便宜を図る謝礼で息子を不正に合格させてもらった疑いに端を発します。
その後、女子や浪人回数の多い受験生に対して得点調整など不利に扱ったことも報道されました。
相次ぐ不正入試から調査のために第三者委員会を設置。
調査の結果、不正入試は根深いものであることが判明しました。
第三者委員会は
平成25~28年度の入試で合格ラインに達していた計127人が不合格となっていたことも判明。すでに判明している今年と昨年の分も含め、不正により不合格となった受験生は計228人に上ることとなった。
(yahooニュースより引用)
と報告を挙げています。
さらに
同大の推薦入試で、小論文の問題が特定の受験生に漏洩(ろうえい)していた疑いがある
(yahooニュースより引用)
ことも明らかにしていて、その受験生が受験前に
・通っていた予備校の講師や友人に「試験問題が手に入った」などと話していたこと
・成績を確認したところ、小論文で1位の成績だったこと
が調査で判明しました。
そして、12月29日夜に公表された報告書では
特定の受験生について、国会議員から依頼を受けた臼井正彦前理事長が、「どうにかしてもらいたい」と職員に指示し、補欠合格させた
(https://www.fnn.jp/posts/00408821CXより引用)
ことが記されています。
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もはや性別は関係ない合格基準
得点調整による不正入試が問題とされた当初は体力なども問題として女性であることや年齢などを理由にしていましたが、小論文の問題漏洩や裏口入学までくると悪質以外の何物でもありません。
特に国会議員などが特定の受験生に関して依頼した件は
「寄付は3千万円は用意する」などと配慮を求める手紙などが、前理事長や前学長が保管していた資料から見つかった
(yahooニュースより引用)
とのことです。
これを見る限り東京医科大学の合格基準は「得点」や「性別」や「現役・浪人」などではなく「寄付金」の額であるといわれても仕方がありませんね。
第三者委員会の報告書にも
特定の受験生の優遇と寄付金に、関連がある可能性も指摘している。
(https://www.fnn.jp/posts/00408821CXより引用)
と報道もされています。
誰が、どこの学部の裏口入学を依頼したのか?
それでは、一体だれがどの学部に特定の受験生の合格を依頼したのでしょうか?
12月29日夜に公表された報告書では
2013年の看護学科の一般入試で、特定の受験生について、国会議員から依頼を受けた臼井正彦前理事長が、「どうにかしてもらいたい」と職員に指示し、補欠合格させた
(https://www.fnn.jp/posts/00408821CXより引用)
と表記されているそうですが、議員の名前に関しては報道で明らかにはされませんでした。
しかし、
国会議員に対し、受験生の名前と受験番号などを記載したファクスを送っていた
(yahooニュースより引用)
痕跡があるようで、依頼した国会議員が誰なのかは判明していることでしょう。
あとはその国会議員の名前が報道か否か。
またもみ消されてしまうんでしょうか。
まとめ
東京医科大学不正入試問題の報告書において、特定の受験生を合格させるよう国会議員より依頼があり、補欠合格をさせていたことが指摘されてました。
国会議員の名前は報道されてませんでしたが、その特定の受験生は2013年の看護学科の一般入試で補欠合格をしていることが判明しています。
度重なる東京医科大学の不正入試。
入試で不正に不合格とされた受験生の補償はいまだ完全にはなされていません。
受験間近の時期に、東京医科大学を来年受験する受験生の心中は穏やかではないと思います。
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